『神が共におられるから』

「詩編」
 46編3節〜12節

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2 神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。
3 わたしたちは決して恐れない/地が姿を変え/山々が揺らいで海の中に移るとも
4 海の水が騒ぎ、沸き返り/その高ぶるさまに山々が震えるとも。〔セラ
5 大河とその流れは、神の都に喜びを与える/いと高き神のいます聖所に。
6 神はその中にいまし、都は揺らぐことがない。夜明けとともに、神は助けをお与えになる。
7 すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。神が御声を出されると、地は溶け去る。
8 万軍の主はわたしたちと共にいます。ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。
9 主の成し遂げられることを仰ぎ見よう。主はこの地を圧倒される。
10 地の果てまで、戦いを断ち/弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。
11 「力を捨てよ、知れ/わたしは神。国々にあがめられ、この地であがめられる。」
12 万軍の主はわたしたちと共にいます。ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。
「使徒言行録」
 27章27節〜44節
27 十四日目の夜になったとき、わたしたちはアドリア海を漂流していた。真夜中ごろ船員たちは、どこかの陸地に近づいているように感じた。
28 そこで、水の深さを測ってみると、二十オルギィアあることが分かった。もう少し進んでまた測ってみると、十五オルギィアであった。
29 船が暗礁に乗り上げることを恐れて、船員たちは船尾から錨を四つ投げ込み、夜の明けるのを待ちわびた。
30 ところが、船員たちは船から逃げ出そうとし、船首から錨を降ろす振りをして小舟を海に降ろしたので、
31 パウロは百人隊長と兵士たちに、「あの人たちが船にとどまっていなければ、あなたがたは助からない」と言った。
32 そこで、兵士たちは綱を断ち切って、小舟を流れるにまかせた。
33 夜が明けかけたころ、パウロは一同に食事をするように勧めた。「今日で十四日もの間、皆さんは不安のうちに全く何も食べずに、過ごしてきました。
34 だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」
35 こう言ってパウロは、一同の前でパンを取って神に感謝の祈りをささげてから、それを裂いて食べ始めた。
36 そこで、一同も元気づいて食事をした。
37 船にいたわたしたちは、全部で二百七十六人であった。
38 十分に食べてから、穀物を海に投げ捨てて船を軽くした。
39 朝になって、どこの陸地であるか分からなかったが、砂浜のある入り江を見つけたので、できることなら、そこへ船を乗り入れようということになった。
40 そこで、錨を切り離して海に捨て、同時に舵の綱を解き、風に船首の帆を上げて、砂浜に向かって進んだ。
41 ところが、深みに挟まれた浅瀬にぶつかって船を乗り上げてしまい、船首がめり込んで動かなくなり、船尾は激しい波で壊れだした。
42 兵士たちは、囚人たちが泳いで逃げないように、殺そうと計ったが、
43 百人隊長はパウロを助けたいと思ったので、この計画を思いとどまらせた。そして、泳げる者がまず飛び込んで陸に上がり、
44 残りの者は板切れや船の乗組員につかまって泳いで行くように命令した。このようにして、全員が無事に上陸した。