アモス書
3章3〜8節

3 打ち合わせもしないのに/二人の者が共に行くだろうか。
4 獲物もないのに/獅子が森の中でほえるだろうか。獲物を捕らえもせずに/若獅子が穴の中から声をとどろかすだろうか。
5 餌が仕掛けられてもいないのに/鳥が地上に降りて来るだろうか。獲物もかからないのに/罠が地面から跳ね上がるだろうか。
6 町で角笛が吹き鳴らされたなら/人々はおののかないだろうか。町に災いが起こったなら/それは主がなされたことではないか。
7 まことに、主なる神はその定められたことを/僕なる預言者に示さずには/何事もなされない。
8 獅子がほえる/誰が恐れずにいられよう。主なる神が語られる/誰が預言せずにいられようか。
使徒言行録
10章1節〜16節

説教を聞く

『神のまなざしの中で』

1 さて、カイサリアにコルネリウスという人がいた。「イタリア隊」と呼ばれる部隊の百人隊長で、
2 信仰心あつく、一家そろって神を畏れ、民に多くの施しをし、絶えず神に祈っていた。
3 ある日の午後三時ごろ、コルネリウスは、神の天使が入って来て「コルネリウス」と呼びかけるのを、幻ではっきりと見た。
4 彼は天使を見つめていたが、怖くなって、「主よ、何でしょうか」と言った。すると、天使は言った。「あなたの祈りと施しは、神の前に届き、覚えられた。
5 今、ヤッファへ人を送って、ペトロと呼ばれるシモンを招きなさい。
6 その人は、革なめし職人シモンという人の客になっている。シモンの家は海岸にある。」
7 天使がこう話して立ち去ると、コルネリウスは二人の召し使いと、側近の部下で信仰心のあつい一人の兵士とを呼び、
8 すべてのことを話してヤッファに送った。
9 翌日、この三人が旅をしてヤッファの町に近づいたころ、ペトロは祈るため屋上に上がった。昼の十二時ごろである。
10 彼は空腹を覚え、何か食べたいと思った。人々が食事の準備をしているうちに、ペトロは我を忘れたようになり、
11 天が開き、大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、地上に下りて来るのを見た。
12 その中には、あらゆる獣、地を這うもの、空の鳥が入っていた。
13 そして、「ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい」と言う声がした。
14 しかし、ペトロは言った。「主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません。」
15 すると、また声が聞こえてきた。「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない。」
16 こういうことが三度あり、その入れ物は急に天に引き上げられた。

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