詩篇
139編1節〜12節

1 【指揮者によって。ダビデの詩。賛歌。】主よ、あなたはわたしを究め/わたしを知っておられる。
2 座るのも立つのも知り/遠くからわたしの計らいを悟っておられる。
3 歩くのも伏すのも見分け/わたしの道にことごとく通じておられる。
4 わたしの舌がまだひと言も語らぬさきに/主よ、あなたはすべてを知っておられる。
5 前からも後ろからもわたしを囲み/御手をわたしの上に置いていてくださる。
6 その驚くべき知識はわたしを超え/あまりにも高くて到達できない。
7 どこに行けば/あなたの霊から離れることができよう。どこに逃れれば、御顔を避けることができよう。
8 天に登ろうとも、あなたはそこにいまし/陰府に身を横たえようとも/見よ、あなたはそこにいます。
9 曙の翼を駆って海のかなたに行き着こうとも
10 あなたはそこにもいまし/御手をもってわたしを導き/右の御手をもってわたしをとらえてくださる。
11 わたしは言う。「闇の中でも主はわたしを見ておられる。夜も光がわたしを照らし出す。」
12 闇もあなたに比べれば闇とは言えない。夜も昼も共に光を放ち/闇も、光も、変わるところがない。
マタイによる福音書
26章36節〜46節

説教を聞く

『闇を照らす光』

6 それから、イエスは弟子たちと一緒にゲツセマネという所に来て、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。
37 ペトロおよびゼベダイの子二人を伴われたが、そのとき、悲しみもだえ始められた。
38 そして、彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい。」
39 少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」
40 それから、弟子たちのところへ戻って御覧になると、彼らは眠っていたので、ペトロに言われた。「あなたがたはこのように、わずか一時もわたしと共に目を覚ましていられなかったのか。
41 誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」
42 更に、二度目に向こうへ行って祈られた。「父よ、わたしが飲まないかぎりこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように。」
43 再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。
44 そこで、彼らを離れ、また向こうへ行って、三度目も同じ言葉で祈られた。
45 それから、弟子たちのところに戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。時が近づいた。人の子は罪人たちの手に引き渡される。
46 立て、行こう。見よ、わたしを裏切る者が来た。」

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